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花村ヤソ『アニメタ!①〜③』かんそう

 

アニメタ!(3) (モーニングコミックス)

アニメタ!(3) (モーニングコミックス)

 

 目を引く装丁はナルティス!(浜崎正隆さん)

どうしてもこう‥アニメーターさんの描かれる鉛筆と色鉛筆の色分けの線に弱くてですね‥アニメーターさんの原画とか大好きなんですあの色鉛筆で描かれてるやつ‥!!そして3巻の帯の羽海野センセイの推薦文と「働きマン以来の熱くて本気な、働いている人、必読の漫画です!!」にやられて、やってしまいました‥‥①〜③同時買い‥‥。表紙の絵、装丁ともにすっごくいいんですよね‥(´இωஇ`)さすがもとアニメーターさんのカラーイラスト‥‥!

内容は、3月のライオンとか重版出来とかかくかくしかじかに慣れ切った頭には、少々物足りなかったです‥!!帯というかパッケージにしてやられました!!まんまとジャケ買いさせられました!!(これ、「売った」側だったらめっちゃ気持ちいいんですけどね!!)

とにかく実力の足りない19の女の子が、その才能を神監督に見出されて、実力が足りないながらも頑張る‥という話なのですが‥!!たしかに、その「実力の足りなさ」はこっちまで苦しくなってくるようなリアル感があります‥!!19歳で、体力あって、いいな!!と素直に思いました!しかしやはり自分の出来なさには傷つくもので‥そこもリアルでした。神監督の、主人公への励まし方が、もっと言葉で言ってあげればいいのに〜って感じですが、そのさじ加減が、やっぱアニメを作る人たちなんですね〜‥!!言葉にはしない!!言葉は必要最小限でいい!!仕事上言わなくていいのそれ!?っていうところも、言いません。そこらへんもっと押し出して書いてくれたら理解しやすいのになと思います。でもそういう仕事場もあるのかもなと思いました。私は仕事はコミュニケーション(伝達)で解決できることは解決すべきだと思ってる側のフツーの人間ですが、アニメーターさんたちはやっぱりフツーの仕事の人からすると、みんな天才肌なのかなって思います!

とにかく光るものは持っていて体力と努力はあるけど圧倒的に実力のない主人公、失脚した有名漫画家をママにもつ優秀新人ツンデレ美少女と、29歳の動画検査(神監督に見出された)メガネ上司のフジ子ちゃんの3人が中心人物でしょうか。あと神監督も微妙に葛藤を抱いているのが3巻で描かれました。

フジ子ちゃんは29歳だけど原画ではなく動画検査という役職で(動画を数年やったら原画を描く人になるのが普通のようで、舞台となっている会社では月500枚動画を描くのを3ヶ月続けるか、入社して3年目になれば原画になるテストを受けられる)、親からははやく結婚しろと見合いを急き立てられ、という、微妙にアニメ業界でもアウトサイダーな役どころで面白いです。神監督の「動画検査やってほしい」の言葉に縛られてるのをちょっと恨みつつやっぱり誇り、でも自分の立ち位置はつかみ損ねている、みたいな。

なんだろう‥題材もいいし、キャラも立ってるし(ツンデレ美少女にはとくにそこまで惹かれないが)、話の展開もおもしろいのだけど、あと一つ何かが足りないような‥なにか惜しく感じる漫画です。作画の微妙な書き慣れてなさ、雑さも気になるところですが、そこではない気がします。青年漫画だからかもしれませんが、キャラの心情をもっと出していいと思うんです。モノローグがいやなら行動や態度や仕草でもっと。凹んだから屋上で憧れのアニメの呪文を唱えて人知れず泣く、とかなんの新鮮味もありません。わかった!「たぶんこれこのあとこうなるだろうな」っていうのの裏切りが、あんまり多くないんだ!?あと、やっぱり紙幅にたいしての情報量が、少女漫画で育った人間からすると少なく感じます。ざっくりいうと、大味?このページ数もらってんならもっと細かく話つくり込むか、もっと話進めるかできるだろう!って頭のどこかで期待しちゃっているのかもしれません。そこまで丁寧に心情を追う漫画でないのなら、時間の流れをもっと早くして、主人公の成長をもっと早くしてもよかった気がします。とにかく展開が‥遅い‥!そして唐突!なんでこんな説得力がないんだろう?いやあります、あるんですけど、あと一歩のところでどうしても話に入り込めないリアリティのなさというか‥。う〜〜〜ん‥‥。うん、でも一番はやっぱりテンポというかスピード感かな‥!!もっと早くていい!それかこのスピードでやるなら、もっと書き込んでほしい‥心情を‥‥。その二つだろうか‥あくまで私がそこまで入り込めなかった理由はですが‥。

 

それにしてもこの漫画を①〜③1冊ずつ並べておいてくれた書店さんはすごい!!まんまと買ってしまいました!笑

舞台が今住んでいるところの近くなのでロケハン的な意味でもすごく興奮しました!あと、おもに動画まわりのことしかまだ話が進んでないのでそこだけですが、アニメの基礎の基礎というか、アニメーターの新人さんがなにをやっているのか、というのはよくわかりました!アニメがどう動くのかとか!アニメーターの賃金の低さとか(度々問題提起されていますよね)。

とりあえず久々にジャケ買いした(しかも3冊イッキ)漫画があと一歩自分には合わなかったですという日記でした。

他に今日書店で見てて気になったのは、『夜鳴きのシィレェヌ』『宇宙のプロフィル』『はじまりの竜とおわりの龍』、いつかは読まなきゃ!と思ったのは『ダンス・ダンス・ダンスール』です。これを3冊買うならダンスールを2冊素直に買ってくればよかった‥意地汚いですがそのくらいドライに勘定してます。でもアニメのこと、少しだけ勉強になったのでよかったです!!あと自分がどんな漫画だとモヤモヤしちゃうのかとかも‥ひとつひとつのエピソードが(私にとって)やっぱり弱い!それでも3巻まで続いてるってことはちゃんと人気のある漫画なんだと思うので、これからも頑張ってほしいです!!あとアニメSHIROBAKOはやっぱり見ておきたいな!と思いました!!