2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩】雪見

おばあさんになったらとても恐ろしいことが待っているのだと現時点では信じている神の子らも、おばあさんになったら毎日をおそろしく生きなければならない。それってことわり?それって簡素なことばでいうと、愛?今の時点でとても恐ろしく生きているならお…

【詩】星を生む

星を生む 昨日から願ってたことが明後日叶うなんて信じられないほうが馬鹿。ほんとは今日にだって叶うそれは黄色いバケツの微熱のガーネット。切り花はすぐに水切りしないと夢さえ見るのは叶わない。理不尽通り越してドリーミング踊っちゃったほうが勝ちよっ…

【詩】8月の無茶言うなよ

この海岸でひろえる貝殻はこの柄だけです。ってもう決まってる。それはいまが未来だからじゃない。SFだからじゃない。古代からずっと決まってるきっと。この白に茶色がまざった巻き貝。それと小指の爪みたいな桜色のちいさなきらきら。それだけです。それだ…

【詩】雪かむりの白そうび

首都高のオレンジのライト。あれってなんだか幸せな記憶としておぼえている?あなたがちいさな時もあれとおなじオレンジのライトが、きっと群馬の水上あたりで照らしていたよ。それがどうやら環状八号線。ねえ遠くまで来ちゃったね。ギアチェンジには随分黒…

【詩】ひとりでごめんね

いきなり謝るっていうのもどうかと思うけどひとりでごめんね。あなたの世界がひとりでごめんね。ひとりきりで産み落としてしまって海からも遠く陸からも高くこんな空のまっ只中でひとりで輝かせてごめんね。あなたがひとりでいる間、わたしは若松河田で愛だ…